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フォース・インディア、ロータスに法的措置
  2日(水)、フォース・インディアはイギリスとイタリアでライバルF1チームのロータス、マイク・ガスコインとイタリアの風洞施設エアロラブに法的措置を取ったことを明らかにし、"非常に重大な"知的所有権の侵害があったと訴えている。

フォース・インディアがかつてマシン開発を行っていた同じエアロラブの風洞で、ロータスがT127を開発するにあたり、彼らの知的財産から利益を得たとフォース・インディア側は考えている。エアロラブが2003年にフォンドテックによって設立された当時からガスコインは同施設と強いつながりを持っており、これまで所属した多くのチームで設備を利用。2008年のフォース・インディアもその中に含まれており、離脱後の2009年に彼はロータス入りした。

フォース・インディアからは次のような声明が発表された。「フォース・インディアF1チームは、1マレーシア・レーシング・チームSDN BHD(マレーシアの会社)、1マレーシア・レーシング・チーム(UK)リミテッド(ロータス・レーシングの親会社)、マイケル・ガスコインとエアロラブSRLに対し、イギリスで民事訴訟手続きを開始した。またフォース・インディアは2009年12月に極秘情報の漏洩に対する訴えをイタリア関係当局に申し立てており、調査が行われいるところである」

「フォース・インディアは、ロータス・レーシングがフォース・インディアF1チームの風洞モデルを使い、チームの許可を得ることなく、コンポーネントやブリヂストンから独占的に認可されたタイヤなどの知的財産をエアロラブおよびフォンドテックの施設、データを通じて利用し、現在のロータスT127シャシー設計において利益を得たと考えている」

「これらは非常に重大な権利であると強調しておきたい。フォース・インディアは確たる証拠がなければこのような行動を起こさない」

ロータスのスポークスマンは1日(火)、エアロラブは"いかなる不正も強く否定しており、この申し立てに関する全額補償をロータス・レーシングに提示した"とコメント。

昨年末にエアロラブがフォース・インディアを"重大で持続的な契約違反"で追及していると述べたことから、対立の原因は金銭問題と推測される。フォース・インディアは論争の場が法廷に移ったことを明らかにした。

「加えてフォース・インディアは、契約の不当な打ち切りに関してエアロラブとフォース・インディアの間で起きた問題について、すべて法廷で対処されていることを明言しておく。フォース・インディアは2009年秋に、エアロラブ側の主張する報酬として、およそ100万ユーロ(約1億1,000万円)を支払い済みであり、現在はこうした侵害行為があったにもかかわらず、エアロラブへの支払いが妥当だったのかどうかの判断を法廷に委ねているところである」
by sportsiroiro | 2010-06-02 21:50 | F1
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