米国務省は27日、6月11日に開幕するサッカーのワールドカップ(W杯)大会期間中に開催国南アフリカでテロの危険性が高まるとして、同国に滞在する米国民に対し警戒を呼び掛けた。
国務省は、同大会のような一大イベントはテロリストの標的になりやすく、近い将来南アフリカ国内で複数の過激派グループがテロ活動を行う可能性が高いとしているが、今のところ脅威に関する具体的な情報はないという。
また同省は、信頼性のある脅威はすべて公表するとした上で、南アフリカに滞在する全米国民に対し、最新のセキュリティ情報を入手できるように同国の米国大使館に登録するよう促した。
さらに、南アフリカでは犯罪が多発しているとして、高価な宝石類は身に付けない、目につく場所に貴重品を置かない、乗車中は窓を閉めドアをロックする、などの防犯対策を講じるよう促している。
W杯の開会式には米国代表としてバイデン副大統領が出席する予定。