モスクワ中心部の地下鉄駅で29日朝に起きた2件の連続自爆事件に対し、チェチェン武装勢力を率いるドク・ウマロフ氏が31日、ウェブサイト「Kavkaz Center」で犯行声明のビデオを公開した。
公開されたビデオのなかでウマロフ氏は、「ロシア特殊部隊が2月にチェチェン共和国とイングーシ共和国で、罪のない貧しい市民を虐殺したことへの報復」として自身が犯行を指示したと語り、「ロシアで新たな報復行為を行う」と予告している。
ビデオは、地下鉄爆発の当日に撮影されたもよう。
モスクワの地下鉄爆発では、少なくとも39人が死亡、60人以上が負傷している。ロシア警察は30日、実行犯とされる2人の女性自爆者の写真を公開した。ロシア国営テレビによると、当局はさらに共犯者と見られる3人の行方を追っていたという。
暴力は、また報復を生むだけ