韓国北西部沖の黄海で26日夜起きた、同国海軍の哨戒艦「天安(チョンアン)」(約1200トン)の沈没で、軍当局者は29日、不明となっている乗組員46人の捜索作業を続行しているが、生存者がいる形跡は突き止めていないと述べた。
沈没した黄海上の北方限界線(NLL)付近では29日、哨戒艦の艦首、艦尾部分が見付かり、船内を捜索している。乗組員は計104人で、58人が救出されている。現場海域では遺体も発見されていない。
沈没の詳しい原因は不明。軍当局者は艦尾部分で爆発が起き、エンジンが止まり、沈没したとしている。韓国の金泰栄・国防相は29日、国会委員会で、1950-53年の朝鮮戦争中、北朝鮮が敷設した旧式の機雷が爆発を起こした可能性があると指摘した。
同国防相によると、北朝鮮は戦中、約4000個の機雷を旧ソ連から調達、うち約3000個を黄海、東部海岸沖に設けた。「全個の回収は不可能」とし、1984年に1個が見付かっていた事実も明らかにした。
また、生存したレーダー担当乗組員の証言として、沈没前、魚雷攻撃の事実はなかったとも説明した。
韓国海軍は、同哨戒艦の残がいを引き揚げ、詳しい原因解明に当たる。
旧式じゃねぇ何が起こって持って感じ