欧州連合(EU)のユーロ圏16カ国による首脳会議が25日開催され、財政危機に陥ったギリシャを支援するため、緊急時に国際通貨基金(IMF)とともに協調融資を実施する枠組みで合意した。
CNN系列局によると、ギリシャのパパンドレウ首相は「ユーロ圏の金融安定を守るための重要な決定だ」として、合意を歓迎した。
各国首脳らの声明によると、ギリシャが資金調達できない状態に陥った場合、ユーロ圏諸国からの二国間融資にIMFの融資を加える仕組みで支援を実行する方針。ただし、16カ国の全会一致をはじめ、欧州委員会と欧州中央銀行(ECB)による審査など、厳しい条件が付いている。融資の規模は公表されていない。
ギリシャでは昨年末に財政危機が表面化。政府は、国内総生産(GDP)の12.7%に膨れ上がった財政赤字を今年中に対GDP比8.7%、12年までに欧州連合(EU)の基準である3%まで引き下げることを目標に掲げている。