今年3月7日に投票されたイラク連邦議会選挙で、同国の独立選挙管理委員会は19日、開票率92%時点の全国規模での政党別得票数を発表、アラウィ元首相らが参加する世俗的会派「イラク国民運動」が首位に立ったと報告した。
同運動が得票数でトップに立ったのは開票が始まってから2度目。ただ、マリキ首相率いる「法治国家連合」との得票数の差はわずか7000票余となっている。また、同連合は、全18州のうち7州でリードしている。イラク国民運動は5州で優勢。
独立選管委は17日、開票率89%の段階での得票数では連合が首位で、運動に約4万票差を付けていると報告していた。
議員定数は325。任期は4年。80以上の政党、会派から約6200人が立候補した。18州を各1選挙区とし、定数に応じて比例代表で選ぶ。政党だけでなく、無所属を含めた個人への投票も可能。国外に逃れたイラク難民のために在外投票もある。
しかし、いずれの政党も過半数には届かないと予想され、連立協議の行方が焦点となっている。