クリントン米国務長官は18日、ロシアに到着した。ラブロフ外相らと会談して新核軍縮条約について話し合い、19日には中東和平4者協議に出席する。
米ロは12月に失効した戦略兵器削減条約(START)の後継条約について交渉を続けており、米首都ワシントンで4月に開かれる核安全保障サミットの前に、核弾頭数を約1500発まで減らすことで合意できるとの見通しを双方が示している。
中東和平協議は米国、国連、欧州連合(EU)、ロシアの4者で開催する。ミッチェル米中東和平担当特使は8日にイスラエルとパレスチナが間接交渉を受け入れたと発表したが、その直後にイスラエルが入植者住宅1600戸の建設を発表。米国はこれを強く批判し、オバマ政権はイスラエルに計画の撤回を求めたとされる。
クリントン長官は、訪問を延期しているミッチェル特使を中東に派遣する価値があるかどうかについて、イスラエルのネタニヤフ首相からの連絡を待っていると述べた。