イエメン国防省によると、同国空軍は14日、国際テロ組織アルカイダ系武装勢力の潜伏先とみられる地点を空爆した。これにより、武装勢力による攻撃を未然に阻止したとしている。
国防省の声明によると、空爆が実施されたのは南部アビヤン州。武装勢力は、治安当局による掃討作戦強化への報復として、軍施設などに対する攻撃を計画していたとみられる。同省は、実行直前の段階だったとの見方を示している。
イエメンでは近年、アルカイダ系組織「アラビア半島のアルカイダ」が活動を活発化。昨年末に起きた米機爆破テロ未遂事件では、同組織が犯行声明を出した。事件で起訴されたウマル・ファルーク・アブドゥルムタラブ被告は、同国で爆発物を渡されたとされる。