パキスタンのイスラム強硬派「パキスタン・タリバン運動(TTP)」の指導者、ハキムラ・メスード司令官の消息をめぐり、複数のタリバン情報筋は9日、同司令官が死亡したと語った。
情報筋によれば、同司令官は首都カラチの医療施設へ向かう途中、中部ムルタン近郊で死亡したという。医療施設へ行こうとしていた理由などは明らかでない。
同司令官は昨年夏、TTPのベイトゥラ・メスード前司令官が米無人機の攻撃で死亡した後、後継者として就任した。
その消息をめぐっては最近、パキスタンの国営テレビなどが、米軍無人機の攻撃で先月死亡し、埋葬されたと報道。これに対してTTPの報道担当者が生存を主張、「潜伏を続けている」と述べるなど、情報が錯綜していた。