壊滅的な被害が出たカリブ海のハイチ大地震で、救援活動に当たる米軍は18日、食料や飲料水などの援助物資を輸送機から被災地に直接、パラシュート降下させる作戦を開始した。アフガニスタン軍事作戦でも遠隔地に従軍する米軍部隊向けに実施している方法だという。
被災地の道路にがれきが散乱するなど通行出来ない状況を踏まえた措置。地震発生後、ハイチでは首都ポルトープランスの国際空港に救援機が殺到して混雑、支援物資の積み下ろしなどに時間がかかり、効率的な援助が出来ない状況にもある。
米軍の輸送機C17型機は18日、ノースカロライナ州の基地から直接飛来、首都北部郊外の野原に大型の箱40個分を相次いで落とした。今後もこの作戦を続ける予定。ただ、ゲーツ米国防長官は先に、援助物資の降下は被災者が殺到して取り合いで混乱、暴力を招きかねないとの懸念を示していた。
降下作戦の司令官は、地上に配置される米軍部隊が降下地点での安全性を確保するとの見通しを示した。
18日に高度約180メートルからパラシュート降下したのは、飲料水のボトル96000本と非常食4万2000個。
軍が直接持って行けないってどういうとこだよ・・・