世界の汚職を監視するNGOトランスペアレンシー・インターナショナルは17日、今年の「汚職度」の各国別リストを発表し、ソマリアが最下位になったと報告した。同国は1990年代から軍閥、反政府軍、政府軍との武装衝突が日常化し、事実上の無政府状態となっている。また、海賊もはびこっている。
各種データや分析に基づき、政治家と公務員らの「汚職指数」を算定し、180カ国・地域を対象に0点から10点で評価した。10点が清潔度で満点となる。
ソマリアは1.1、アフガニスタン1.3、ミャンマー(ビルマ)1.4、スーダンとイラクが共に1.5で続いた。評価が低い国には、政情が不安、政権が不安定、戦争や紛争にさいなまれているなどの共通点があった。、
最も清潔だったのはニュージーランド(NZ)で9.4、デンマーク9.3、シンガポールとスウェーデンが9.2、スイスが9.0などだった。
米国は7.5で19位、英国は7.7で17位だった。