ニューヨーク市の教職員組合は6日、コンピューターの誤作動で退職者の銀行口座から約1億8900万ドル(約170億円)を勝手に引き出すミスがあり、口座残高がゼロになったり、増えたりする混乱があったと発表した。
ニューヨーク・メロン銀行が不手際を認め、返金作業を急いでいる。約6万人の教職員退職者が影響を受けた。同銀の報道担当は、このミスで出費を強いられた場合、全額弁償するとしている。
通常業務に戻れる期日は不明。この間、公共料金支払いなどに窮する退職者が出ることも予想される。
同組合は次の総会に同銀担当者を呼び、ミスの経緯や今後の対策などの説明を求める方針。