ラトビア北部に隕石が落下してできたとされるクレーターが出現し話題になっていたが、現場を調べた専門家は26日、穴は人為的に掘られたもので、隕石によってできたものとは思えないとの見方を示した。
調査によると、クレーターとされた穴は幅約10メートル、深さ約2メートルと、当初伝えられた情報よりも小さかった。地元の大学で地質学を学ぶ学生は国営LETA通信に対し、穴はシャベルを使って人為的に掘られたもののようだと説明。地面を掘り返したあとにアルミニウムと鉄を混ぜて硫黄を加え、これが原因で地面の温度が上がったようだとしている。
別の専門家は報道陣に、隕石が落下してできたクレーターなら温度はもっと高いはずであり、周辺には土の塊が堆積しているはずだと指摘。「現時点で隕石によるものとは思えない」と断定した。
今後、専門家や軍を動員してさらに詳しい調査を予定している。