イラク駐留米軍のオディエルノ司令官は9月30日に開かれる下院軍事委員会の公聴会で、駐留米軍4000人を10月末までに追加撤退する計画を表明すると言う。
同司令官はイラク情勢の改善を指摘し、来年9月に設定されている戦闘部隊撤収目標に近づいていると述べる。イラク国内の攻撃事件は07年8月に4064件発生したが、2年後の今年8月には594件と85%減少。また、イラク死亡米兵は93%減少し、イラク治安部隊の死者も79%減ったという。
同司令官はこれを踏まえ、現在のイラク駐留規模12万4000人を、10月中に12万人まで縮小する意向を明らかにする。また、イラク国内に治安問題が依然存在することを認めたうえで、首都バグダッド市内の治安権限を米軍から移譲されたイラク治安部隊の能力に信頼感を表明する。