国際テロ組織アルカイダのナンバー2、ザワヒリ容疑者を名乗る新たな音声テープが27日、イスラム過激派のウェブサイト上で公開された。イスラム強硬派勢力タリバーン系のパキスタン組織リーダーで、今年8月に死亡したメスード司令官を称賛する内容。同司令官亡き後も「聖戦は続く」と主張している。
テープの録音時間は28分間。CNNは、テロ情報を収集する米企業インテルセンターからメッセージの内容を入手した。テープとともに掲載された画像には、白い服を着て本棚の前に立つザワヒリ容疑者が写っている。
メッセージは、メスード司令官が欧米の「十字軍」を攻撃する「聖戦勢力を立ち上げ」、「パキスタン政府は十字軍の手先として働く背信者、裏切り者であることを示した」と述べている。
メスード司令官は米軍の無人機による攻撃で死亡したとされ、タリバン側もこれを認めている。
ザワヒリ容疑者を名乗る人物はさらに、「米国人はメスード司令官を殺害したが、イスラム教や聖戦を殺すことはできない。イスラムが1人の男の死で終わることはない」「(米軍が)敗れてわれわれの地から去り、アフガニスタンが解放されるまで、聖戦は続く」などと主張している。