ルノー関係者は21日(月)にパリで世界モータースポーツ評議会(WMSC)の公聴会に出席しているが、依然として処分がどういったものになるかという情報は伝わってきていない。
第151条c項に違反した前例を見る限り、最低でも警告を免れることはできなさそうだ。それに加え、F1への参加禁止といった罰則もあるかもしれず、さらにチームがF1世界選手権からの除外処分を受ける可能性もある。
07年に“ステップニーゲート”で世間を騒がせたマクラーレンに対しては、罰金1億ドル(当時のレートで約114億円)とコンストラクターズポイントはく奪という処分が下っている。
一方、同じ2007年に裁きを受けたルノーも違反したのは同じ第151条c項に関するものだった。しかしルノーに対してはペナルティが下されず、その理由はルール違反からチームが利益を得た証拠がないというものだった。
それでも今回の“クラッシュゲート”によってピケJr.、フラビオ・ブリアトーレ、パット・シモンズが企てた問題はかなり大きく、ペナルティも厳しいものになると予想されている。
しかし多くの関係者は、ルノーをF1世界選手権から除外するという処分は今後のF1の利益にはならないと指摘してもいる。
WMSCはまもなくルノーに対する処分を決定する。