ベトナム戦争退役軍人記念基金と米貨物輸送大手フェデラル・エクスプレスは17日、全米からベトナム戦争戦没者の顔写真を募るキャンペーンを開始したと言う。
ベトナム帰還兵らの寄付でワシントンに建立されたベトナム戦争戦没者慰霊碑には、戦没者5万8195人の名前が刻まれている。キャンペーンでは全員の写真を集めることを目標に、協力を呼び掛ける。集まった写真は、慰霊碑近くに建設される教育センターに展示する予定だ。
遺族らがインターネットを通して写真のデータを送信できるよう、フェデラル・エクスプレスでは、元の写真を無料でスキャンして電子化するサービスを、全米1600カ所の店舗で実施する。
同社は同時に、戦没者の人となりを忍ばせる思い出話も募集する。店頭のスタッフが、写真を提供するために来店した遺族や友人らから、故人にまつわる詳しい話を聞き取るという。