国際テロ組織アルカイダの構成員が14日、アフリカ東部ソマリアで米特殊部隊の攻撃を受け、死亡した可能性が明らかになったと言う。
米特殊部隊は14日、ソマリア南部バラウェでヘリコプターから自動車1台を爆撃し、数人が死亡した。このうち1人は、アルカイダの上級工作員で、98年にケニアとタンザニアで起きた米大使館同時爆破テロなどに関与した疑いのサレ・アリ・サレ・ナブハン容疑者とみられている。
ナブハン容疑者は02年にケニアで起きたイスラエル系ホテルへの自爆テロや、南部モンバサのイスラエル・チャーター機襲撃未遂事件で、FBIに指名手配されている。米軍はナブハン容疑者とみられる遺体の身元確認を急ぐ。
特殊部隊のヘリコプターは、沖に停泊していた米海軍の艦船からバラウェに向かった。艦船は特殊部隊の万が一の事態に備えて、作戦を監視していた。
今回の作戦はオバマ米大統領の承認を受けており、ソマリア暫定政権の閣僚も承知している。