中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市で多発した注射針による傷害事件について、同国軍事科学院は13日、危険なウイルスや化学品が使用されていなかったとの検査結果を発表した。国営新華社通信が伝えた。
同科学院によると、注射針から放射性物質や劇物、エイズウイルスなどは検出されなかった。また、被害者が病気になったり、ウイルスに感染したりといった報告は、今のところ医療関係者から出ていないという。
注射針による攻撃は、漢族とウイグル族の騒乱から約1カ月が経過した先月17日に始まった。ウイグル族の犯行とされ、被害者は漢族を中心に530人余り。12日に開かれた裁判では、3人に最高で禁固15年の判決が言い渡された。