反米の社会主義路線を押し進める南米ベネズエラのチャベス大統領は11日、露、リビアなど9カ国歴訪を終えて帰国し、地元テレビ局の取材に応じ、露製の短距離ミサイルの導入に合意したことを明らかにした。
ミサイル購入は、露と結んだ軍事協定の一部とし、射程は約300キロであることを明らかにした。近く到着するとも述べた。
しかし、あくまでも自衛目的のミサイル調達とし、他国への攻撃には使用しないと述べた。ミサイルの種類、調達の総数や価格などは不明。
チャベス氏は露でメドベージェフ大統領と首脳会談を行っている。ベネズエラ、露両国の軍事協力は05年以降、顕著になり自動攻撃小銃のライセンス生産などが始まっている。露海空軍の艦船、航空機のベネズエラ寄港も目立ち、米国へのけん制の狙いがあるとみられる。