露訪問中の南米ベネズエラのチャベス大統領は10日、モスクワ近くで露のメドベージェフ大統領と会談し、グルジアからの独立を宣言した南オセチアとアブハジア自治共和国の主権を承認すると発表した。
両地域の独立を認めたのは露、ニカラグアに次いで3カ国目。メドベージェフ大統領はチャベス氏の発表に謝意を示した。両大統領の会談は昨年10月、メドベージェフ大統領がベネズエラを訪れて以来のこと。
チャベス氏は反米の社会主義路線を推進、露、中国やイランとの外交関係を強化している。露の地元メディアによると、チャベス大統領は軍事技術やエネルギー分野での協力強化についても露側と基本合意した。
グルジアは昨年8月、南オセチアに進攻、露がこれに反発して軍事作戦を起こし、両国は衝突していた。