米アップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が9日、約1年ぶりに公の場に姿を見せ、携帯音楽プレーヤー「iPod」の新機種などを発表したと言う。同CEOは今年初め、健康上の問題を理由に休暇すると公表、肝臓移植手術を受けていた。
サンフランシスコで開かれたアップル社のイベントでジョブズCEOが姿を見せると、招待客は約45秒にわたって拍手で迎えた。
ジョブズCEOが公の場に出たのは、昨年10月14日の、薄型ノートパソコン「MacBook Air」を発表した際が最後だった。
トレードマークの黒いタートルネック、かなりやせた姿のジョブズCEOは、休んでいた時期に支援してくれたアップル関係者に感謝し、さらに肝臓移植手術についても説明。
交通事故で亡くなった20代の人物から肝臓を移植してもらったと述べ、聴衆に臓器移植について考えるよう訴えた。