パプアニューギニアの山間部で英BBCの調査撮影班が、体長82センチ、体重1.5キロと巨大なネズミの仲間の新種を発見したと言う。同行している米スミソニアン国立自然史博物館の生物学者は、世界で最も大きなネズミの一種だと述べている。
世界最大のげっ歯類は、南米に住むカピバラで、体長150センチ、体重55キロほどまで成長する。しかし、カピバラはヤマアラシやテンジクネズミに近い仲間で、今回見つかった新種の方が、街中で一般的に見かけるネズミの仲間に近い。
新種が見つかったのはニューギニア島中央部にちかいボサビ山のクレーター内。同山は現在、あまり活動していない火山だが、地元住民は到達するのが困難なため、クレーター内にはあまり入り込まないという。
ニューギニア島では07年にも、西部フォジャ山脈で巨大なげっ歯類の新種が見つかっており、新たに見つかった新種はこれに近い種類だという。
インドネシア領とパプアニューギニア領に別れるニューギニア島は、多くの動植物が手つかずで残っており、新種がたびたび見つかる。しかし、1972年から02年までの30年で、島の4分の1以上がすでに環境破壊状態に陥っているとの報告書が出され、保全の声が高まっている。
見つからない方がよかったなぁ