イラク政府当局者は5日、対シリア国境周辺に警察部隊を追加派遣したと述べた。数千人規模との情報もある。シリアから越境、イラクに侵入する武装勢力の戦闘員を阻止するための措置。
イラクは8月19日、首都バグダッドで起きた財務省、外務省などを標的にした大規模爆弾テロにシリア在住のイラク人2人が関与したとして身柄送還をシリアに要求したが、拒否されている。警察部隊の追加展開はこれに対応したもの。
両国関係は送還問題をきっかけに、自国の大使をそれぞれ召還させるなど緊張含みとなっている。
8月のテロ事件では、少なくとも100人が死亡、数百人が負傷。駐留米軍が今年6月末にイラク都市部から全面撤収後では最悪のテロ事件となっていた。