パキスタン北西部の北ワジリスタン地区の村落で米軍の無人機によるとみられるミサイルが民家3棟を直撃し、少なくとも12人が死亡した。地元情報当局者らが21日までに、匿名で語った。
当局者らによると、死者の中には子どもが複数含まれているという。同当局者は、北ワジリスタン地区に拠点があるイスラム強硬派勢力タリバン系の組織を率いるシラジ・ハッカーニ司令官を狙ったミサイル攻撃との見方も示した。司令官は民家にいたとの情報があったという。司令官がミサイル攻撃の死亡者の中に含まれているのかは不明。
同地区は、アフガニスタン国境に近い政府直轄部族地域。イスラム強硬派勢力タリバーンや国際テロ組織アルカイダ系武装勢力がアフガン攻撃の拠点にしているとされ、アフガン駐留米軍が無人機などによる越境攻撃を繰り返している。ただ、米軍は越境攻撃の内容についてコメントしないのが通例となっている。