昆虫などを捕獲して消化する食虫植物の中でも、ネズミも消化できると見られる世界最大級の新種をフィリピン・パラワン島で発見したと、英国の植物学者が発表したと言う。新種はウツボカズラの仲間で、英を代表する動物・植物学者、デイビッド・アッテンボロー氏にちなみ、「ネペンテス・アッテンボロギ」と名付けられた。
ウツボカズラの仲間は、つぼのような形の捕虫器を持っている。捕虫器は酵素を含む液体があり、昆虫などをここにおびき寄せて中に閉じこめ、消化する。
新種の捕虫器は、直径が約30センチほどあり、ネズミなどの小動物もすっぽりと入るという。
新種を発見したスチュワート・マックファーソンさんはこのほかにも、約20種の食虫植物を見つけた。また、過去に見つかったが、最近は見つかっていなかった2種についても再発見した。うち1種は、約100年ぶりの確認だった。