米国防総省が退役軍人省と協力した研究結果により、健康上の問題が懸念されるとして、米軍兵士の「たばこ禁止」を検討していると言う。兵士の喫煙率は一般市民より高いため、長期的な視野に立った方針として禁煙化を進めるという。しかし、たばこは「ストレス発散手段」だとして、反対の声も挙がっているとの事。
研究結果は、たばこの使用により短期的には国防準備力の低下を招き、長期的には肺がんや心臓血管疾病など兵士に深刻な健康上の問題をもたらすと指摘。悪影響が大きいことから、今後5-10年間でたばこ製品を軍から排除していくことを提言している。
しかし、完全禁煙化に反対する声も大きい。大型ハリケーン「カトリーナ」の被災地で救護・復旧活動を指揮したオノレ元准将は、兵士にとってたばこは気分転換に必要なものだと指摘。また、現役の陸軍曹長も、たばこは過酷な現場におけるストレス発散の手段だと述べている。
研究結果によると、喫煙者の割合は兵士では3人に1人だが、一般市民では5人に1人。国防総省は数年前からすでに、軍の各建物内を禁煙にしている。また、たばこ販売による売り上げも8000-9000万ドルに達し、重要な収入源だとしている。これらの収益は、軍におけるレクリエーションや兵士の家族に向けたプログラムで使われている。
周りに迷惑掛けないんだったらいいんだけど
周りにねぇ