イランのアフマディネジャド大統領は4日、今年の国連総会に参加した際、オバマ米大統領を国際メディアの取材陣を前にした「交渉」に招待したいとの考えを示した。国営のイラン学生通信によると、医科大学の教授らとの会見で述べた。
同通信によると、アフマディネジャド氏はイランは新たに得た力を利用し新段階の外交活動に着手するとも語った。新たに得た力の意味するところは不明。アフマディネジャド氏は先の大統領選で圧勝している。同氏は過去に、ブッシュ前米大統領に対し国連総会参加を利用し、討議開催を提案したこともあるが、米側が受け流し実現していない。
オバマ大統領は、ブッシュ前政権と異なり、核開発問題などで欧米と対立するイランとの新たな関係を模索、直接対話の方途も探っている。
イランの大統領選では改革派が不正疑惑が発覚したとして抗議集会を開催、弾圧を受け死傷者も出ている。オバマ氏は、相当多数のイラン国民が選挙結果は正当ではないと見ていると指摘。イラン政府は、抗議集会はデモの背後には米英がいると内政干渉を主張していた。