8日夕に開かれた米共和党の夕食会に、08年の大統領選挙で共和党の副大統領候補だったサラ・ペイリン・アラスカ州知事が登場して話題をさらった。
夕食会は共和党が資金集めのために開いた今年最大のイベント。本来の主役は、講演を行った共和党重鎮のギングリッチ元下院議員だった。
ペイリン氏はスケジュールの調整が難航して開始の数時間前になっても出席できるかどうか確認できなかったが、開幕直前に夫のトッド氏を伴って登場。ギングリッチ元議員夫妻と並んで登壇すると、約2000人の出席者から大きな拍手がわいた。
ペイリン氏がテーブルに就くと共和党の大統領候補として選挙戦を共に戦ったジョン・マケイン上院議員が出迎え、「再会できてうれしい」と話しかけた。休憩時間には出席者がテーブルを取り囲み、あいさつしたり一緒に写真を撮ったりする人気ぶりだった。
ギングリッチ氏は講演の中でペイリン氏に謝辞を述べ、「マケイン氏とペイリン氏が当選していたら、この国はもっと良くなっていただろう」と語った。主催者の間ではペイリン氏に講演させる案も浮上していたが、ギングリッチ氏の影が薄くなってしまうとの懸念から見送られたという。