イランの国営メディアは20日、同国が新世代の地対地ミサイル「セジル2」の発射実験を同日午前に実施し、目標に命中する成功を収めた、と伝えた。昨年11月にも同様の実験を行っていた。
実験は、同国北部のセムナーン市で実施した。実験成功は、アフマディネジャド大統領も明らかにし、同ミサイルは固体燃料使用でより長距離の飛行が可能としている。射程は約2000キロとしている。これが事実なら、モスクワ、アテネ、イタリア南部が射程距離に入ったことになる。
イランの別のミサイル「シャハブ3」も同様の射程を持ち、イスラエルやペルシャ湾沿いの米軍基地を射程に入れている。
今回の発射実験は米国やイスラエルの新たな懸念を呼びそうだ。米国とイランは核開発計画が厳しく対立している。イスラエルは、イランが核兵器開発を進めていると疑いを強め、先制攻撃論も依然くすぶっている。