スリランカのラジャパクサ大統領が19日、同国北部、東部の分離独立を目指した少数派タミル人の反政府武装勢力タミル・イーラム解放の虎(LTTE)の完全制圧を宣言した問題で、地元テレビは同日、LTTEの創始者で最高指導者のプラバカラン議長とみられる遺体を公表した。
同議長は、軍部隊が包囲するLTTEの最後の拠点から逃亡を図って死亡したとされる。テレビ画像の遺体は迷彩服を着込み、頭部に銃弾の形跡があった。
議長の死亡については政府が18日発表したが、LTTE寄りのウェブサイト「タミルネット」は19日、議長の死亡を否定、引き続きタミル人の尊厳と自由を求める戦いを指導すると反論していた。
テレビでの遺体公表は、LTTEの否定声明を受けたものとみられる。