アフガニスタンと国境を接するパキスタン北西辺境州の地方行政当局者は13日、州都ペシャワル内にあるNATOの補給ターミナルが同日朝、イスラム強硬派勢力タリバンに襲われ、トラック少なくとも10台が炎上するなどの被害が出たと述べた。
死傷者の有無は不明。炎上したのは食糧などを積んだトラックとされ、NATO所属の車両なのかは明らかでない。タリバン戦闘員約70人が襲撃し、警官との間で銃撃戦も起きた。戦闘員はこの後、逃亡したとの情報がある。
タリバンは01年末の米英主導の軍事作戦でアフガンの政権を追われている。北西辺境州に拠点を構築、アフガンへの越境攻撃、パキスタン治安部隊を襲撃などしている。NATOは、アフガンで国際治安支援部隊(ISAF)を結成、治安維持に当たっている。
ISAFは、パキスタン経由の陸路を主要な補給物資ルートとしている。ただ、タリバンは最近、このルートでの攻撃を加速。米軍は、他のアフガン近隣諸国に代替ルートの確保を試みている。