新型インフルエンザで、メキシコ市の保健当局は6日、感染拡大の阻止で今月1日から打ち出していた民間企業など対象の業務規制を7日から全面解除すると発表した。レストラン、映画館、ダンスホールやスポーツ施設などの全面営業が許可される。
ただ、営業再開に当たっては、経営側による従業員の体調管理、監視の徹底を要請。従業員、顧客にマスク着用も義務づけている。
メキシコ政府は1日から5日まで、日常生活に不可欠なサービスを提供する分野以外の連邦政府機関の業務を停止し、私企業に対しても同期間は業務を中断するよう求め、レストランには持ち帰りサービスの提供だけを許していた。
メキシコ市にある約3万5000カ所の公共施設も閉鎖。ただ、警察署、空港、バス、地下鉄、経済分野では銀行、食料品店、薬剤店やガソリンスタンドなどは規制の対象外となっていた。
メキシコ政府は4日、新型インフルエンザの感染拡大が底を打ったとの判断を示し、メキシコ市は6日から自治体の業務を再開している。7日には大学と高校で、11日には小中学校で授業を再開する見通し。