豪で労働党政権を率いるラッド首相29日、アフガン派遣軍の規模を450人増やし計1100人にすると発表した。米英軍事作戦で01年に政権を追われたイスラム強硬派タリバンが復活しており、放置すれば豪だけでなく、国際社会へのテロの脅威が増大すると指摘している。
オバマ米政権は、アフガニスタンをテロとの戦いの主戦場と位置付け、約2万1000人の増派を発表し、他国にも軍事、経済支援などを求めている。NATOは今月初旬、首脳会議を開き、一部加盟国は計5000人の増援部隊の派遣に合意している。
豪州政府の今回の追加派兵はこの米政府の意向を受けたものともなっている。増派開始の時期は不明。
豪州軍は、01年末の軍事作戦から従軍している。これまで兵士ら10人が死亡している。