英陸軍のダンナット参謀総長は27日、アフガニスタン駐留英軍の増派を準備している事を明らかにした。地元のタイムズ紙の取材に応じた。増派の規模については触れなかったが、第12機械化旅団が増派に充てられるが兵士4000人全員の派遣は考えていないと述べた。
ただ、半分程度を増派要員にすることを示唆した。タイムズ紙は英国防省筋の情報として、増派の上限は1700人-2000人になると報じた。アフガン駐留英軍の現有兵力は約8300人。
アフガンをテロとの戦いの主戦場と位置付けるオバマ米大統領は27日に、包括的なアフガン新戦略を発表し、米兵や文民の数千人規模の追加派遣に踏み切る見通し。アフガン軍兵士や警官の訓練、育成が主要任務となる。大統領はこれとは別に今年の2月、米軍1万7000人のアフガンへの増派を承認している。全兵士がパキスタンとの国境を接する南部地域に展開し、治安情勢の安定化を目指す。
オバマ政権は同時に、アフガンで治安維持に当たるNATO主導の国際治安支援部隊(ISAF)の参加国に駐留部隊の増強を要請する方針で、英陸軍参謀総長の発言はこれに応じることを示してもいる。