モロッコ外務省は6日、イランとの国交を同日から断絶したとの声明を発表したと言う。国営通信が報じた。イランの最高指導者ハメネイ師の顧問が先月、バーレーンのペルシャ湾での主権を否定する発言を行ったことへの反発が背景にあるとみられる。
モロッコ外務省の声明はまた、イスラム教シーア派国家のイランがモロッコでシーア派宗派を拡大させる動きを見せているとも批判した。モロッコはイスラム教スンニ派が多数を占めている。
ハメネイ師顧問の発言は、中東の他のスンニ派国家の反発も招いていた。
モロッコ国王はこの発言を受け、バーレーン王族に同国を支持するとのメッセージを送っていた。イラン政府はバーレーンに対する領土的な野心を否定していた。