今年2月10日に実施したイスラエル総選挙を受け、ペレス大統領から組閣を命じられた右派リクード党首のネタニヤフ元首相は27日、選挙で第1党となった中道カディマとの連立政権協議が決裂したと発表した。
カディマ率いるリブニ外相と会談、公平な閣僚配分などを提案し、連立政権参加を促したが、カディマが拒否したとしている。労働党も同様の姿勢で、ネタニヤフ元首相は右派系政党を結集した連立政権樹立の模索を強いられることになった。
リブニ外相は交渉決裂の原因として、元首相がパレスチナ国家樹立を視野にしたパレスチナ側との交渉を拒否したことを挙げた。
総選挙(定数120)ではカディマが28議席を獲得し、第1党を維持したが、リクードとの差はわずか1議席だった。外相と元首相は選挙後、共に勝利宣言し、連立工作を独自に進めていた。
組閣は大統領の指示後、6週間内の実現が定められている。