スリランカ国防省は、同国内の避難民キャンプで9日、女性による自爆テロがあり、少なくとも17人が死亡、45人が負傷したと発表。
同省によると、テロがあったのは北部ムライティブに設けられたキャンプ。
ここでは、政府軍と武装組織「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」の戦闘から逃れた民間人が、政府から食料や医療などの供給を受けている。自爆犯はほかの避難民に紛れてキャンプに入り、当局による審査を受ける前に自爆したという。
当局側は、「民間人に協力を拒否されたLTTEによる報復攻撃」との見方を示している。
一方、LTTEはウェブサイト上で、政府軍による無差別の銃撃で民間人80人が死亡、200人が負傷したと発表。銃撃時、民間人らはLTTE支配地内に逃げ込んでいたと述べている。
ただし双方の発表とも、死傷者数を水増しする傾向があるとされる。政府は戦闘地帯への報道機関の立ち入りを原則として認めていないため、いずれも詳しい状況は確認されていない。