旧ソビエト連邦の構成国でつくる独立国家共同体(CIS)の加盟7カ国は、モスクワ市内で行われた首脳会議で、域内のテロや非常事態に対応する緊急対応部隊を創設することで合意した。ロシア通信やインタファクス通信などが4日伝えた。
合意したのは、CIS集団安全保障条約に加盟しているロシアとアルメニア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、タジキスタン。
ロシアのメドベージェフ大統領は、今回の首脳会議で集団対応部隊の創設に向けた協議が長時間行われ、合意に達したと述べた。
関係者がロシアのメディアに語ったところによると、各国は合意文書に署名したものの、ウズベキスタンは派兵に応じる意思を示したうえで「現時点では緊急対応部隊は不要」との見解を表明したという。
緊急対応部隊は軍事攻撃への応戦やテロ対策、薬物密輸対策、自然災害への対応を担う。ロシアを拠点として単一指揮下に置かれ、加盟各国が派兵するという。
これに先立ちキルギスのバキエフ大統領は3日、米軍がアフガニスタン作戦拠点として使用してきたマナス空軍基地を閉鎖すると発言。ロシアはキルギスへの大型支援を計画している。