英政府は19日、世界的な金融危機による打撃を受けている英金融機関への追加救済策を発表した。昨年10月、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)などの大手銀行を対象に約370億ポンド(約4兆9000億円)の公的資金注入を決めたことに続く措置だ。
金融機関の不良資産から生じる損失の一部を、政府が肩代わりする方式。ブラウン首相によれば、金融機関側は支援を受ける条件として、融資額増加に向け「正確かつ明りょうな数値目標」を提示する必要がある。
首相は新たな救済策について、「包括的な措置だが目的はひとつ。わが国のバックボーンである企業や家庭が金融機関から受けられる融資額を増やすことだ」と説明し、長期化する貸し渋りへの対策強化に主眼を置く姿勢を強調した。