イスラム原理主義組織ハマスによるロケット弾攻撃阻止を目的に、パレスチナ自治区ガザ地区を攻撃しているイスラエル軍は6日、人口150万人のガザ市を包囲した。
同軍は地上侵攻を開始して以来、ハマスの戦闘員130人を殺害したと発表し、前夜から40回以上空爆を実施したことも認めた。
イスラエルのオルメルト暫定首相は5日、停戦調停のため中東歴訪中の仏のサルコジ大統領に対し、イスラエルが停戦のみならず、紛争の「全面解決」を求めていると語った。
イスラエルのレゲブ首相報道官は「最後の停戦が始まる前、ハマスは射程20キロのミサイルを発射していたが、停戦終結までに射程が40キロに伸びた。次回の停戦で射程が60キロに伸びるのは許容できない」とコメントした。
イスラエル軍によると、ハマスのロケット弾は6日、ガザ地区北部の境界から約36キロイスラエル領内に入ったガデラに着弾。正午までにハマスが発射したロケット弾は10発だった。
ハマス軍事部門「カッサム隊」のスポークスマン、アブ・オベイダ氏は、ロケット弾攻撃を長期継続する可能性を警告している。