イスラエル軍によるガザへの大規模空爆は30日も続き、パレスチナの救急当局者は同日、これまでの死者は375人以上に達したと述べた。
多数がイスラム強硬派ハマスの戦闘員。国連関係機関によると、民間人の死亡者は少なくとも60人。負傷者は約650人に達する。
30日午前の空爆では、外務省施設を含む少なくとも3カ所の建物が崩壊した。空爆は4日連続となった。
イスラエルは、空爆はハマスによるイスラエル領内へのロケット弾攻撃の阻止が目的と主張。ガザとの境界線付近に戦車、装甲車を集結させ、地上侵攻の構えも見せているが30日時点で出動はしていない。ハマスは、ヨルダン川西岸に本拠があるパレスチナ自治政府と対立、ガザを実効支配している。
イスラエル軍によると、これまでハマスの拠点300カ所以上を空爆、29日だけで空爆は少なくとも20波に及んだ。ハマスの治安当局筋によると、同組織軍事部門の指導者の自宅などが標的となっている。