イスラエル軍は27日、パレスチナ自治区ガザを支配するイスラム強硬派勢力ハマス指導部関連の標的や基地を空爆、病院筋によると少なくとも35人が死亡したと言う。
死者は150人以上との情報、死傷者が増える恐れもあると言う。
イスラエル国防省当局者は必要な限り、ガザでの作戦は続けると言明した。
今回の空爆は、イスラエルとハマスが結んでいた半年間の停戦が12月19日に切れた後、最大規模の攻撃とみられる。
27日は数十発のミサイル攻撃を実行したとみられ、ハマスの警察部門施設などが狙われた。停戦中や期限切れ後にもパレスチナ武装勢力はガザからイスラエルへロケット弾、迫撃砲攻撃を加え、オルメルト・イスラエル首相は報復を示唆していた。
ハマスは昨年6月、ガザを武力制圧し、自治区はガザとアッバス議長率いるパレスチナ自治政府が統治するヨルダン川西岸に分断された状態が続いている。
エジプト政府は25日、イスラエルのリブニ外相を招き、停戦延長を模索したが、同外相はイスラエルへの攻撃を止めないハマスの行動を抑える必要性を強調、成果は得られなかった。ハマスは24日~25日にかけ、ガザからイスラエル側へ多数のロケット弾攻撃などを仕掛けていた。