米アラバマ大学バーミングハム校のサラ・パーカック教授が、詳細な衛星写真を使って、地上にある遺跡を調査している。
03年から04年には、衛星写真を元にエジプト中部とナイル川東部で、132カ所の遺跡を確認。このうち83カ所は、これまで記録になく、誰も調査したことのない、新しい発見だった。
パーカック教授らは、NASAが撮影した衛星写真とGPSデータを組み合わせて遺跡がある可能性の高い場所を探し出し、現地調査を実施している。同教授によると、エジプト人が建造したものの上にローマ人が築き、さらにその上にコプト教徒が建てたものまで分かるという。
この手法を用いて、これまで発掘が進んでいないカンボジアやグアテマラの遺跡も、新たに発見できると期待されている。