イラク国民議会は23日、国連が定めた12月31日の期限切れ後も、英国などの部隊駐留継続を認める決議を採択したと言う。
米軍を除く各国部隊の駐留継続を可能にする法案は20日に否決されたが、今回の決議で駐留継続が一転承認された。
決議内容は21日、イラクの主要政党が取りまとめた。イラク政府がが各国と交渉のうえ、二国間で合意を結ぶことを定めている。決議が年内に承認されなかった場合、各国部隊のイラク駐留は非合法となる恐れがあった。
複数の議員によると、国民議会のマシュハダニ議長の発言が不適切だとして議員らが反発、議長に辞任を求める動きがあり、決議の採決が遅れる可能性があった。しかし議長が辞意を表明し、議員の大半がこれを承認したことで、採決が実施されたという。
イラク駐留英軍は約4200人規模で、米軍の14万2500人に次いで2位。
エルサルバドルやオーストラリア、ルーマニア、エストニアもイラクに派兵しており、合計すると数百人規模になる。