米国で08年、死刑を執行された死刑囚は37人で、1994年以来、14年ぶりに最少を記録したことがNPOの死刑情報センター(DPIC)の報告で分かったと言う。
年内に死刑判決を受けたのは、残り期間での予想数を含め、111人と推計している。
DPICによると、今年の執行数は07年の42人から12%減少し、06年からは30%減った。
死刑判決数は昨年の115から減っており、1998年からは60%以上も少なくなった。
米国で現在、死刑制度があるのは36州。
今年、執行された37人のうち、33人は南部州だった。特にテキサス州が突出して多く、半数の18人を占めた。
今年になって死刑制度を廃止したのはニュージャージー州で、メリーランド州でも来年中に廃止する見込み。
また、死刑制度を導入している州でも、仮釈放がない終身刑を死刑の代わりに言い渡している州も増えており、ここ10数年で死刑数は減少し続けている。