インド・ムンバイの同時テロ事件でインド政府は1日、パキスタンに対し、同国内にいると見られるテロ容疑者の引き渡しを要求したと言う。
インドのムカジー外相はパキスタンの駐インド大使を外務省に呼んで容疑者約20人のリストを手渡したと記者団に語り、「パキスタン側の回答を待つ」と述べた。
容疑者リストには、1993年にムンバイで起きた連続爆破事件で指名手配されているダウド・イブラヒム容疑者や、1999年のインド航空機乗っ取り事件で人質の解放と引き換えにインドの刑務所から釈放されたマスード・アズハル容疑者が含まれる。
パキスタンのギラニ首相は1日、テロ事件の捜査ではインドの当局に全面的に協力するが、インドはまだ、事件に関する証拠をパキスタンに提示していないと話した。
テロ実行犯唯一の生き残りとしてインドの警察に拘束されている1人は調べに対し、実行犯10人はパキスタンの非合法武装組織が運営するキャンプで訓練を受けた後、海上からムンバイに潜入したと供述している。