11月4日の米大統領選と同時に実施された上院選で、最終結果が出ていない2州のうち、ジョージア州で2日、決選投票が行われる。大統領選の共和党副大統領候補だったペイリン・アラスカ州知事が、同党候補の応援に駆けつけるなど、選挙戦は終盤で激しさを増している。
同州では共和党現職のサクスビー・シャンブリス候補と民主党のジム・マーティン候補が接戦を展開した結果、両候補とも得票数が過半数に達しなかったため、州法に基づいて決選投票が実施されることになった。
上院では定数100のうち、民主党が共和党の議事妨害を阻止できる安定多数の60議席を確保するかどうかが焦点となっている。民主党がこの目標を達成するためには、すでに確定した58議席に加え、同州の決選投票と、ミネソタ州の再集計の両方で勝利する必要がある。
ジョージア州では両党とも、有力者の名を連ねて自党候補の応援に総力を挙げている。民主党からはクリントン元大統領、ゴア元副大統領らが、マーティン候補への支持を表明。共和党でも、大統領選で敗北したマケイン上院議員が応援演説に駆けつけたほか、過去2週間でハッカビー前アーカンソー州知事、ロムニー前マサチューセッツ州知事、ジュリアーニ前ニューヨーク市長と、大統領選で候補指名を目指した大物が次々と応援に名乗りをあげていた。ペイリン氏は11月30日の資金集め集会に参加し、1日には州内4カ所で演説。シャンブリス候補の支持者らに投票を呼び掛けている。