アフリカ中西部ナイジェリア中部プラトー州の州都ジョスでは11月29日、イスラム教徒とキリスト教徒の衝突が2日目に突入し、家屋や教会、モスクが放火されたと言う。
市内最大のモスクのイスラム聖職者は、300人以上の遺体を収容、183人の遺体が埋葬待ちだと述べた。
キリスト教徒の遺体はモスクに収容されないため、死者はさらに多いと予想されている。警察の報道官は、正確な死者数を確認できないと語った。
衝突はジョスで約10年ぶりに実施された地方選挙で不正があったとの疑惑を受け、イスラム教系政党とキリスト教系政党の支持者の間で始まり、民族および宗教抗争に発展した。
ナイジェリア国内で起きた暴動としては、700人近くが死亡した04年の宗教抗争以来最悪の事態。01年の抗争では1000人以上が死亡した。
ジョスの北部にはイスラム教徒、南部にはキリスト教徒が集中しているが、肥沃な中間地帯では入り混じって双方が所有権を主張している。当局は衝突の被害が甚大だった地域に、24時間有効の外出禁止令を出した。