石油輸出国機構(OPEC)は29日、当地で緊急会合を開き、新たな減産を見送ったと言う。国際指標であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近の12月物は、1バレル=54ドル。サウジアラビアのアブドラ国王はクウェートの日刊紙アッサウラに対して現状への不満をにじませ、1バレル=75ドルが適正だと語った。
OPECは来月17日にアルジェリアで開催する総会で、価格下落防止策や減産について再度議論する。サウジのヌアイミ石油鉱物資源相は、過去の減産の影響を、総会まで見極める必要があるとコメントした。